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第23話
九良斗学園といえば日本のみならず海外からも評判の幼稚舎から大学部まである私立の学校だ。
勉強、スポーツ、芸術…とにかくすべての分野において世界的人物を排出している名門校なのだ
「理事長がねあなたみたいな人材を求めていたようなの。あなたはまだまだ輝けるはずよ」
「でも養子になったら変な風にならない?親の七光りってやつ?俺馬鹿だからよくわかんないけど俺の力じゃなく理事長の名前があるからってなったりしない?さざなみのこと悪く言われたりしない?それはいやだ」
「あなたならそういうと思った。だからね。貴方は|漣 理苑《さざなみ りおん》として学園に通うの。籍はあちらに入るのだけど学園内ではその名前を使っていいと許可はもらったのよ」
「まだ行くっていってないのに気が早いね」
「貴方が行くことで後の子たちの礎となれるかもしれないわ。ここには貴方や琉を始め多くの才能を持った子たちもいるの。知ってるでしょ?後の子たちのためにもいいお話だと思ったの」
確かに不思議なことにさざなみにいる子達は才能の塊みたいな子どもたちが多いのだ
それに…ここを出たら…琉を忘れられるかもしれない…あの学園に行けば俺はおそらく寮生活になるだろうからここへ戻ってこられる日はそんなに多くはならないはずだ…
「その人今どこにいるの?」
「応接間に待ってもらってるわ」
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