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第24話

応接間へ行くと品のある思ったよりもずっと若い男性が背筋をピンと伸ばしてそこに待っていてくれた 「やあ。理苑くん。久しぶりだね」 「あなたは…」 俺はこの人に見覚えがあった… 「あのときの…」  「覚えていてくれた?」 あれは試合の帰り道。惜しくも俺たちのチームは負けてしまった。悔しくて帰りに公園へ寄って1人自主連をしていたら背の高い男がやってきて声をかけてきたのだ 「まだ時間ある?」 チャラついた見た目と怪しい笑顔に警戒する 「…」 「そんな怖い顔しないでよ。俺と1on1しないかい?」 「…」   自分より明らかに格上の雰囲気の男。けど俺の闘争心に火がついた 「いいよ」 「クスッ…いい目をしてるね」 誰もギャラリーはいなくて二人きりの試合だったはずなのに気付けば周りに人だかりが出来て声援が上がっていた 結果は俺の惨敗。悔しかったけど男は子供相手に手を抜かなかった。そういった点も俺の中では嬉しかった。子供だからって手を抜かれるのは心底嫌だから。彼はその後も色々と的確にアドバイスをしてくれた こんな人の元へ行けたら…きっともっと…けどこんな若い人にそんな話は出来ないからそのまま別れた

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