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第30話

そんなやつはお母さんじゃ危ないかもしれないから男性スタッフが対応してくれる。 彼も元はここ育ちでここを一旦出てから格闘技をしてた。結構な有名人で引退してからもタレントへという話は多くきたのだけどすべて断りさざなみのために今は頑張ってる 今でもトレーニングは欠かさないし見た目も怖いからどうにか変な輩に連れて行かれなくて済んでる 二人が学校に行くときはらなさんや他のスタッフに送ってもらってる。 二人はとても感じがいいので学校の人気者だ 送り迎えがついたのも一度二人が連れ去られそうになったことがあるからだ。 その時は運良く教師と保護者がそれを発見して事なきを得たのだけど みんなも心配してくれて絶対二人だけにしないよう気をつけてくれてる。周りに恵まれてるとは思うけど本当はもっと自由にしてやりたい そのために自分を守れる力を身につけることができるまでは誰かのサポートがいる 「元気だった?またテレビ出てたねー!」 「おう。見てくれたのか?」 「うん!すっごくかっこよかったー!」 「ありがとな。琉は部屋にいる?」 「うん!あ!もしかして琉兄ちゃんも同じとこに行くお話きたの?」   「そうだよ」 「うわぁ!かっこいいねぇ!!だって上手だもんね!今日もねピアノ聞かせてくれてね絵も書いてくれたんだよ!!」 「よかったな」 「あら。にぎやかだと思ったら理苑じゃない。ひさしぶりね」 「らなさん。ご無沙汰してます」 「また男に磨きがかかったんじゃない」 らなさんは年をとったはずなのに相変わらず美人なお姉さんだ 「らなさんもきれいだね」 「生意気ねぇ!もう!」 「ははっ!照れてんの?」 「うーるーさーい!おばさんをからかわないの」 「俺本当のことしか言わないし」 まぁ。琉のこと以外はね 「うちの父がね。琉を学園にって言ってるから話しに来たんだ。あの人が来るより俺が話した方がいいだろうってさ」 「琉なら部屋にいるわよ。行ってご覧なさい」

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