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第39話

「あいつら結構長く付き合ってたみたいなんだけどさ俺なぁんも知らなくて…こいつで良かったなら俺でも良かったじゃねぇかって何度も何度も思ったよ。相手に嫉妬してた でも奪い取るなんてことできなかった…相手はすごく良い奴だったし本当にあいつを愛していることは見ててわかったから。 敵うわけがないってそう思って自棄になって俺はまた遊び始めた。今度は男女年齢関係なくね。 あいつを思って他のやつを抱いて…そんなことして危険な目にあったこともある。そんな生活をして数年。 あいつと再会したんだ。そのとき言われたんだよね。 ずっと俺のことが好きだったけど言えなかったって。 付き合ってた相手のことは一度たりとも好きだと思ったことはないって。 俺に少し似てたからそいつと付き合ったけどそれがたまたま体の相性良かったから長く続いていただけだって。 その時さ何でこんなやつのこと好きだったんだろうって急速に心が冷えた。それと同時に俺もこいつと同じ最低な人種だったって気付かされた だって利用したってことでしょ?大切な相手の心を弄んだようなものでしょ?あいつや俺が抱いてきた人のことを思うと何か情けなくて申し訳なくて…」

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