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第41話
言葉の重さはその時はまだわかってなかった。
ただ俺の中でその瞬間から琉への思いは封じなければ。その思いが不思議と強くなった。
何か予感がしたんだ。大きな変化が起こるって。それがなんなのかわかるのはそれから少し先のことだった
九良斗に来てあっという間に琉は人気者になった。周りには常に誰かしらいて告白されたのも一度や二度ではないはずだ。
けれど琉は恋に踏み出す勇気はないのか結局俺と過ごすことが多かった
それが嬉しくもあり苦しくもあったけど琉が笑ってくれているのならばそれでいいと思えた
充実した日々が過ぎていき気付けば俺はもうすぐ卒業。琉は高等部になっていた。
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