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第59話

「理苑?」 「よぉ」 「どうした?何か元気ないね」 「…もう…前のようにバスケットはできないだろう…って…」 「え?」 「なんでだよ…くそっ!くそっ!!」 初めて琉の前で涙を見せてしまった…本当は薄々気づいてた。前と様子が違う…もしかすると諦めないとならないのか?って…けど認めたくなかった。だから自分に言い聞かせた 俺は大丈夫。リハビリして短期間でここまでなったからもうすぐもとに戻れるんだって!俺ならできるって… 「けど…俺どうしたら…」 「理苑…」   琉が俺を撫でる… 「理苑…泣き顔きもいし…医者の言うことなんて憶測だよ…お前は大丈夫…俺が保証してやるよ」 あはっ。琉らしい…慰め…そうだよな…俺だもんな…お前が保証してくれんなら…けどさ…でも俺は… 「琉…きもいて…失礼な奴…」 琉を安心させたくてヘラリと笑う そうしないと今すぐ琉を押し倒して八つ当たりしてしまいそうだったから

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