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第65話
とても明るい未来を想像しながら慣れない土地での生活が始まった。
チームメイトは始めから俺を新人として扱うことはなくてビシバシ鍛えられた。それがとても嬉しかった。
怪我したことなんてなかったように接してもらったのはとてもありがたかった
充実した日々を送る中でも毎日のように琉とは連絡を取っていた。
そんなある日琉から嬉しい知らせが届いた
「理苑。俺、多岐川さんについていくことにしたから」
「そうか!決めたんだな!応援してるよ」
「ありがとう…それと…そらさんと…お付き合いすることになった」
「ほぉ…やるじゃん。あんな美人射止めるなんて」
「射止めるって…いや…でも…俺には勿体ないくらい素敵な人なのは認める…」
「ふふ…お前に彼女かぁ。先越されたな」
「理苑だっているんじゃないの?すっごく人気だったじゃない」
「今はバスケが楽しくてそれどころじゃないよ。それにお前ほどモテてないからな」
「理苑素敵だって言ってる人沢山いたよ」
「まぁ。確かに告白されたことはないとは言わないけど恋愛よりバスケだったしな。ずっとね」
だって琉意外を好きになれなかったし賢也さんから言われてたからね。
「出来たら教えろよな」
「その時が来たらな」
あのな。琉。俺さ…おそらくゲイなんだと思う。
お前はそれを受け入れてくれるかな?
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