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第66話

随分とこちらの生活にも慣れてきた。 一緒に遊びに行く仲間もできた 「リオン!お前ゲイなんだろ?」 突如チームメイトに聞かれた。 「こんだけ遊びに行ってるのに女と更ける姿見たことないし興味なさそうだからそうかなって思ったんだけど」 「よく見てるね。そうだよ。ゲイだよ」 「今はいないの?良い奴」 「今はバスケ楽しくてそれどころじゃないよ」 それは偽りない真実だ。それに…実はまだ琉以上に愛せる人がいないからって言うのもある そういった出会いの場に行ってみたり紹介してもらったりもしたのだけれど… 別に琉に未練があるわけじゃない。けど今はいいかなって思ったりしてる 「へぇ。お前結構そっちのやつにも人気あるのにな」 「まだ他を構う余裕なんてないよ」 「そういや今度お前帰国するんだろ?」 「あぁ。」 「そこで出会うかもしんねぇな」 はははっと豪快に笑うそいつの言葉はさらっと流してた。 けどそれが本当になるなんて思いもしなかったんだ

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