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第72話
俺を産んだあの女は相当の好きものだった。
そんなさなか産まれたのが俺だ。
俺の父親は実は未だに誰かわからない。
俺は嫌だけど女に顔が似てる。
体型は女はどちらかというと華奢だから父の方に似たのだろう
女の親とは疎遠で俺は一度も会ったことはない。
俺が捨てられる少し前から女は一人の男を家に連れ込むようになってた
男はきれいな成りをした男で一見とても真面目で良い人に見える。
けど実際はクソ野郎だ
男は女がいないときも家にいるようになった。
きれいだったはずの格好は日に日に乱れていった
俺は男がいる間はある部屋から一歩も出させてもらえない。だから男は俺の存在は気付いていないはずだった
その日も部屋から出てくるなって言われてたけどどうしても腹が減ってでかけたのを見計らい冷蔵庫を漁っていたとき何か忘れ物でもしたのか男が戻ってきた
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