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第108話

レオSide 「レオ」 「何だい?」 「君は本当にリオンを愛しているんだね」 「あぁ。愛しているよ。無理矢理俺のにするのはそう難しくはない。けどね、由良。愛しているからこそ、それができないのだ」 「レオ。天に話をしてくれてありがとう。俺が何を言ってもあいつは変に頑固でさ」 「仲がいいからこそ…だろうな。由良。君は天のことを思っているのではないかい?」 「うん。そうだよ。レオと同じ。弱った天を俺のにしようとしてた。けどね…あいつの幸せそうな笑顔は俺には引き出せない。理苑でないとだめなんだ。天はね理苑に出会う前は誰彼問わず告白されたら付き合ってた。別れるときも自分から言い出したことはたった一度。その天が変わったのは理苑のおかげ。その一度は好きな人…理苑が…一途に相手を思い続ける姿を見たからって言ってた。自分が不誠実だったっていってた。俺ね、思うんだよね。結局さ、なんだかんだ互いでないとだめなんだろうなぁって」 「そうだろうな…」 「レオくん!!」 次に焦ったように俺たちの元に現れたのは理苑の義理の父である昇龍さんだった 「昇龍さん。もう帰りますか?」 「いや。病院へ行くんだ。悪いんだけど今日はさざなみに泊まれる?荷物はこれから車から下ろしてくるから」 「泊まりの件はわかりました。何かあったのですか?」 「理苑が倒れて…今救急車待ってるとこなんだ」 「「えっ!?」」 由良と顔を見合わせて息を詰める 「理苑が…うわ言で何度もね天を呼んでいたから天に側にいてもらってるんだよ。ごめん。うちにって言ってたのに…」 「いいえ。大丈夫。今理苑は…どこ?」

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