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第113話

らなSide 「理苑…理苑…お願い…目を開けて…やだよ…」 そういうと理苑に口付ける 「俺…理苑が誰よりも大好きだよ…でもね…怖いんだよ…俺じゃない人を見てるって…琉を見てるって…やっぱりそうとしか思えなくて…でも…理苑…どうしよう…理苑…理苑…」 その時少しだけ理苑の指先が動いた 「理苑!理苑…」 何度も天が名前を呼ぶ姿が痛々しくてこっちまで涙が溢れた 「理苑…」 救急車が到着するまでそれは続いた。そして天も一緒に乗り込んでいった。 「理苑は…」 流暢な日本語で理苑の友人が話しかけてきた 「…理苑は…ここ最近ご飯も食べられなくて眠ることもできていないのです」 「そうだったのね…」 「ねぇ。お姉さん。理苑は…天のことを愛しています…許してくれますか?」   「理苑が幸せであるならそれでいいわ。けれど…違うのであれば私は…」 「…大丈夫です。二人はきっと」 「えぇ…わかってるわよ。」 「らなさん」 「由良くんもごめんなさいね。迎えに来てくれたのに」  「いいえ。今日はレオはここに泊まるんでしょ?俺も一緒にいい?」 「構わないわ。部屋に案内するわね」 二人を部屋に案内し私も自室に戻った。本当は病院に行きたいのだけれどあまりの大人数では迷惑もかかるし…負担もかかる… 今日は…眠れそうにない… 「お母さん…理苑を…天を…どうか…」

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