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第121話

「…あのさ。天。話を聞いてると…何かイライラ…する。」 こんなにイライラしている琉は初めて見たから俺も何も言えず俯いていた 「ごめ…」 「…別に謝って欲しいとは言っていない」 「…」 「…天。あのね、俺は…理苑のこと天より知ってるつもりだよ」 「…わかってる…」 「天。ねぇ。君は理苑のこと好きなの?」 「…俺は…」 「…すぐに答えられない…か…そっか…うん。わかった。理苑。悪いけど天は諦めて。天には無理なんだよ。君といるなんて。天のことも俺は理苑より知ってるよ。このままの二人ではやっぱり明るい未来は見えない。だから諦めてよ。理苑」 「…いやだ」 「は?」 「いやだと言ってるんだ」 「…理苑。子供じゃないんだからそんな言い方しないで。二人して覚悟もない。同性同士の恋愛がどれだけのことかわかってるの?どんな目で見られるのかわかってるの?俺は世界各国見てきた。理苑のいるとこは容認されている。けどね、少し場所が変わるだけで酷い目にあっている人たちだっていた。愛した人が同性というだけで懲罰を受けたり…死刑になった人だっているんだ…どれだけの覚悟がいると思っているの?覚悟もないのなら簡単に手を取り合わないで。日本だって偏見もまだまだ多いんだよ。わかるでしょ?天は女性との恋愛だってできる。理苑の性癖に巻き込まないでくれる?」

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