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第130話
琉Side
実は多岐川さんはサプライズとかが好きだしパーティなんかも結構好きなのだ。
「そういうことだから空港についたら私達は一度も別行動になるけど後で理苑くんのお家にいくから」
「え?場所わかる?」
「えぇ。わかるわよ。レオに聞いているもの」
「レオに?」
レオは理苑のチームメイトでもあり多岐川さんの会社の取引先でもあり実はそらのハイスクール時代の先輩で有名人だったそうだ。若いうちにレオは会社を立ち上げているからその縁で仲良くしているらしい。息子のように可愛がっていたのを聞いたことがあった。
多岐川さんは本業のピアニストとは別にいくつか会社を持っているのだ
「あ!琉。二人にはこのこと秘密にしててね?私達が来ること。ね?お願いね?」
そういうと天と理苑との待ち合わせ場所とは逆の出口へ向かっていった。
待ち合わせ場所に行くと遠目からでもわかるくらい二人はきらきら幸せそうだ。
胸元に入れていたスケジュール帳のメモ欄にその二人を描いて仕舞った
このままこの光景を心に灯った安堵と温かい気持ちをそのまま曲にしたいな…そう思いながら二人の元へ急いだ。
近付くと周りの視線もふたりにクギづけだ。
それはそうだろう。理苑は有名人だ。このあたりの人たちのヒーローだ。それに日本人にしては背も高くて目を引く存在だから。それに俺もそれなりに顔は知られてて理苑とは昔からの友人だと皆知ってるからおそらく久しぶりの再会を喜んでいると思われてるだろう。俺と天はよく似てるから。
このあたりの人は有名人のプライベートはそっと見守る人が殆どで見てはいるけれど声をかける者は少ないから取り巻きとかはいなかった
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