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いじっぱりにキス 第13話(佐々木)※

「キスしていい?」 「……散々しておいて、今更聞くっっんっ!!」  だから、喋ってる途中でキスをするなっての!!!  相川のキスのタイミングがイマイチつかめない……  いや、むしろこいつにタイミングとかあるのか?  リップ音とピチャッと唾液の混ざる音が耳に響く。 「はっ……ん……っ!!」  相川が佐々木の股間に手を伸ばしてきた。 「もう半勃ちじゃんか」 「っるさいっ!……そういうお前はもうガチガチじゃねぇかっ!」  時折当たる相川のモノがさっきから結構な大きさになっている。 「だから、俺は翠にだけ勃起できるんだってば!!」  相川が少し不貞腐れた顔をする。  あぁ……俺とキスしたら勃起するんだっけ? 「あ~……さ、さっきほぐしてきたから、()れたいならさっさと挿れろよ……」  恥ずかしいので視線を逸らしながら言い捨てる。 「え、何それエロいっ!!!」 「だって、お前がヤるっていうからっ!!」 「そうだけど~……でもやっぱりまだ駄目。前戯は丁寧にねっとりとしないとね~!」  相川がにっこりと笑った。  え……いや、そりゃ丁寧にしてくれるのはいいけど……ねっとり?  もう嫌な予感しかしない…… *** 「ぁっ!!もぅ出るっ!!!やめっ……っ!!」  宣言通りにねっとり……というか、もどかしくなるくらい丁寧に全身を愛撫され、ガチガチになった自分のモノを相川に手でしごかれて、軽く達した。  息を切らしている佐々木を見下ろして、相川が苦笑する。 「なに?翠もうへばってんの?まだ何もしてないだろ~?」 「うるさいっ……だったらさっさとしろよっ……」  何もじゃねぇだろ!!これ以上舐められたらふやけるわっ!!  相川は、はいよ~。と軽い返事をしながら、佐々木が吐き出したドロドロの白濁液を指ですくって佐々木の後ろを弄り出した。 「柔らかっ……なぁ、コレって……指何本くらい入んの?」 「ぇ?知らなっ……ぁっ」  いい加減身体の力が抜けている上、先に自分でほぐしてあったので、相川の指も簡単に飲み込んでいく。 「ん~3本……はキツイか~。痛い?大丈夫か?」  相川の指の方が自分の指よりも太くてゴツゴツしているので、さすがに一気に挿れられるとキツイ…… 「痛……くはないけどっ……ゆっくりっ……っ!」 「わかった、痛かったら言えよ?」  相川が恐る恐る指を動かす。  抜き差しするたびに、ローションと自分の白濁液が混じった水っぽい音が淫靡に響く。  無理やり突っ込まないところを見ると、一応、こいつにしては気を使ってくれているらしい……  排泄用の穴を弄られたところで、女みたいに気持ち良くなるわけでも濡れるわけでもない。  それはもう前にヤった時にわかってる。  男でも気持ち良くなる所があるらしいが、そこを開発するのは時間がかかるらしいし、かなり個人差があるらしい。  だから、俺は別にこの行為に自分の気持ち良さを求めてるわけじゃない。  ただ、好きな奴が俺の穴でちょっとでも気持ち良くなってくれるんなら……  素肌で抱き合って、お互いの温もりを感じあえるなら、それでいい……  野郎同士(やろうどうし)のセックスなんて、そんなもんだろ?―― *** 「っ……はっ……んっ!?」  だんだんと後ろが解れて来ると、相川の指の動きに遠慮がなくなってきた。  胸の突起や首筋への愛撫と後ろを弄るのを同時にされて、また全身が敏感になってきた頃、胎内(なか)をかき回していた相川の指が部分に当たった。  その瞬間思わず身体が跳ねた。  なんだ今の……もしかして……今のって…… 「ふっ……翠のイイところってここ?」  相川がニヤリと笑う。  ヤバいっ……その顔は…… 「ん~~~っっ!!」  声を抑えるために自分の手の甲を噛んでいた佐々木は、そのまま必死に顔を横に振った。  が、相川にはバレバレで、ピンポイントでその部分を何度も狙って弄られた。 「やっ……もぅそこダメって!!あいかっ……っっ!!」 「またイった?ここが前立腺か。凄いな、イきまくりじゃんか。翠、気持ち良さそう」  いや、気持ちいいけど……イきすぎて辛いっっっ!!!  っていうか、俺で遊ぶなぁあああっっ!!!  なんだよこれ!!!前立腺ってこんな気持ちいいの!?  初めて経験する快感に、頭が蕩ける。  このままじゃ、ヤる前にトんでしまうっ!! 「もぅいいからっ!!早くお前の……()れろってっ!!」  佐々木は、半泣き状態でヤケ気味に言い捨てた。  すでにはち切れそうになっている相川のモノを握って、軽くしごく。 「あ~いいねぇ。今の顔、結構キた……」  相川がふっと笑いながら佐々木の顔をするりと撫でた――…… ***

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