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いじっぱりにキス 第14話(佐々木)※
興奮した相川が服を脱ぎ捨てた。
しょっちゅう目にしているはずなのに、相川の鍛え上げられた肉体に一瞬ドキッとする。
あ~もぅ……なんでこいつこんなに鍛えてんだ……
中学、高校時代はバスケ部だったので毎日筋トレをしていたのは知っているが、大学に入ってからはスポーツはしていないはずだ。
それなのに、相変わらず筋力は衰えていない……
「んじゃ挿 れるぞ」
「んん……ぁ、っぐっ……っっっ!?」
あれ……?でかっ……!?
ゆっくりと挿入 ってくる相川のソレに押し広げられていく自分の秘部が悲鳴をあげている。
「くっ……キツっ……翠、もうちょっと力抜いてっ…………ん?翠、大丈夫?」
「なん……っぁっ……待っ……」
前にヤった時より……デカくないか!?
おいこらっ!!お前仮にもEDだったんだろう!?だったらもうちょっと控えめに勃起しろよ!
「や、あいか……わ……っ」
呼吸を整えようとするが、押し入って来る圧迫感に呼吸が止まる。
なんだこれ……腰や腹の中が勝手にガクガク痙攣して……
「翠、痛い?ごめんな、もうちょっとだから、我慢してっ」
相川が涙目の佐々木の顔にキスをしてあやしてくる。
「っうぁっ!!!」
急にグッと押し入ってきたので、びっくりして思わず相川にしがみついた。
相川が、ふっと笑って佐々木の耳元を愛撫する。
「はは、あ~……ヤバい……お前の胎内 、すっげぇ気持ちイイ……このままでもイけそう……」
少し掠れた声で呟く相川の声が、興奮で少し震えている。耳元にかかる吐息が熱い。
それを感じて佐々木も興奮してしまう……
「ばっっか……そのままだと……苦しいっ……動いてっ!!」
「動いていいの?」
「いいっ……からっ……動けっ!!」
腹の中が相川でいっぱいで、じっとされていると苦しい。
動いている方がまだマシな気がして、相川を急かす。
「はいはい。じゃあ、お言葉に甘えてっ!」
相川が入口近くまで抜いて一気に突き上げて来た。
「っひ……あぁっ!?待ってっ……奥っやだ……っあア゛っ……」
突き上げる度にどんどん奥に入ってきて、圧迫感に内蔵がどうにかなってしまいそうだ……
っていうか、このままだと俺……絶対吐くっ!!
「やだっ!ソレ……ちょっと待っ、てっ!!もうちょっとゆっくりっ!!」
「もぉ~、翠はわがままだなぁ~……はいはい、ゆっくりするよ」
相川が口元に笑みを浮かべながら動きを緩めた。
お前、今の絶対わざとだろっ!!
「……はっ……んん゛っ……っはァっ!」
「お、み~っけ!コレか」
ゆっくり出し挿れしていた相川が、佐々木の変化に気付いた。
さっきまで指で散々刺激されていたせいですっかり敏感になったソコを相川の太くて硬いモノがグリッと擦る度に、ゾクゾクと全身を電気が走って胎内をキュッと締め付けてしまう。
相川がニヤリと笑うと舌なめずりをして佐々木を見た。
「はっ、やっべ……超楽し……」
何だよその顔……
幼馴染だからわかる……お前がその顔をした時は……ろくなことを考えちゃいないんだっ!!
「あ……相川……?やだやだっ……待っ!!」
顔を引きつらせて制止しようとする佐々木などお構いなしに、相川がリズムを変えながら敏感なソコを刺激してくる。
「ちょ……あいか……っぁん……やらっ……やめっ!!」
無意識に身体を捻って上に逃げようとする佐々木に、相川が体重をかけて覆いかぶさってきた。
「こら、逃げんな」
頭を抑え、上に逃げられないようにした状態で強く抱きしめられて一瞬息が止まる。
「翠さっきから、ヤダばっかり。ヤダじゃないだろ?そんな気持ち良さそうな顔して……」
「違っ……だって……っ」
気持ちいいけど……お前の攻め方……えげつないんだよっ!!!!
ちょっとは加減しろよバカっっ!!!
「翠、舌出して」
言われるままに舌を出すと、荒々しく絡め取られてあっという間に舌を蹂躙された。
「ぅ……んっ……っ……」
激しいキスに頭がフワフワしてくる。
こいつ……女の子相手にでもこんなキスしてんのかな?
いや……女の子には、もっと優しいんだろうな……
って、当たり前か……
***
佐々木は押し寄せる快感に声を我慢できなくなって、上半身をよじると枕に顔を押し付けた。
「あ~き~ら、我慢すんなよ。ほら、もっといい声聞かせて?」
熱くなった佐々木の耳を食みながら相川が含み笑いで囁いてくる。
笑ってんなよバカっ!!こんなみっともない声なんて聞かせられるかっ!!
羞恥に震えながら頭を振ると、相川が上半身を起こした。
「ふぅっ……いじっぱりだなぁ~……じゃぁ、枕は没収~!!」
「ぇっ!」
相川はサッと枕を取って後ろに投げると涙でぐずぐずの佐々木の顔にチュッチュッとリップ音を立てながらキスを落としてきた。
「っぁ……んんっ……ァっ!……っ!」
くそっ……俺ばっかり……喘がされて……だせぇ……
めちゃくちゃ気持ちいいけど……自分ばかりが気持ちよくなっている気がして……
でも、声を抑えることすらどうにもならないくらい余裕がなくて……
結局されるがままの自分が情けなくてまた涙が出て来る……
「翠また泣いちゃった?可愛いなぁもう」
フッと笑った相川が、涙で濡れた頬を舌で舐り喉元を強く吸ってきた。
セックスなんて、相川が気持ち良ければそれでいいとか思っていたのに、あまりに相川が余裕なのでだんだんムカついてきた。
なんだよ……俺が悦 がってるのがそんなに面白いわけ?
なんでお前そんなに楽しそうなの……?
っていうか、余裕ってことはお前は別に気持ち良くなってないってことか……?
だったら今俺が抱かれてる意味って何なんだよ……もぅわけわかんねぇ……
「んっ……やっん……も、やらぁ……」
「ん~?やだ?じゃあ止めようか?」
相川が気持ち良くないならこんな行為無駄だと思うけど、でも、今更途中で止められるのは困る。
どうせならもうこのままイかせてほしい……
相川はそんな佐々木の状態に気づいているはずだ。
わかってるくせに聞くなバカッ!!ホントそういうとこウザいっ!
佐々木は意地悪な顔で笑う相川を睨みつけた。
「止め、るなっ!……っん、お前、きらいぃ~……っ!」
「はいはい、俺は好きだよ」
「おまっ……ずるいぃっ……んんっ」
「翠は言ってくれないの?」
「……っ……んっ、ぁん……」
「こら、聞こえないフリすんなって」
「……きっ……好きっ……俺もっ」
「……ははっ、嬉しっ……」
「……ぇ?待っ……ゆっくりって!!」
「ごめん、もう無理っ!」
相川が好きと言ってくれたような気がしたが、繰り返される快感と苦しさとで途中からもう何がなんだかわからなくなっていた。
「あんっ……そこっ……もっとぉ!!」
「ん?……っここ気持ちい?」
「ぅん、気持ちいっ……あっ、颯太 っ……そこだめっ……またイっちゃうっ!!」
「っ翠……俺もイきそう……っ!」
「颯太っ!!……はっ……んっ、そうちゃん、イくっっっ!!!」
「っっっ!!」
相川に前と後ろを同時に責められ何度目かの絶頂の瞬間、目の前が真っ白になってそのまま意識をトばした。
遠くなる意識の中で、相川が何か呟いたような気がしたけれど、佐々木の耳には届かなかった――……
***
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