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甘い唾液 6

オレはチョコ味のどろっとした、珀英の唾液を全て受け止め、飲み干す。抵抗しないオレに興奮するのか、珀英が更に、覆いかぶさるように口吻けをして、腰を強く抱かれて、珀英の勃起したものが押しつけられる。 珀英のほうが身長が高いせいもあって、珀英の硬いものがオレのお腹に押しつけられ、ゴリゴリと軽く擦られる。 珀英の呼吸が少しずつ荒くなっていく。 ・・・このエロ犬が・・・!! セックスのことしか考えてないな、こいつ。 胸を押し返して抗議しようとすると、珀英は口唇を離し、オレの体を倒して背中と膝裏(ひざうら)を持ち上げる。 軽々とお姫様抱っこされてしまう。いつもこうやって、珀英は嬉しそうに楽しそうにオレを抱き上げる。 オレとしては嬉しさと悔しさが半々くらい。 「お前な・・・んんっっううんっ!」 抗議しようと口を開いた瞬間、珀英の口唇で塞(ふさ)がれる。甘い口唇と舌に翻弄(ほんろう)されて、脳味噌が蕩(とろ)けるのがわかる。 気がつくと、オレは珀英の首にしがみついて、珀英の舌に噛みつくように吸い付いて、甘い・・・美味しい舌を貪(むさぼ)る。 こんなつもりじゃなかったのに。 舌が、口唇が、腕が、指が、甘くて・・・、吐息が、匂いが、甘くて・・・。 もう、珀英が欲しくて堪(たま)らない。 くっちゃぐっちゃと口吻けをしたまま、珀英はオレを抱(かか)えてリビングに移動すると、二人で使うには大きめの、黒い本革で作られたオレのお気に入りのソファに、オレを押し倒した。 上に覆いかぶさっている珀英の口唇からは、変わらず甘いチョコの液体が流れてくる。 オレは舌で珀英の口唇を割って、熱い愛おしい舌を搦(から)めとって、珀英の口の中を蹂躙する。 オレからここまで激しいキスをするのが珍しいから、珀英が若干戸惑い気味なのが、口唇を伝ってくる。 思わずくつりと喉の奥で笑った瞬間、珀英の口の中からチョコの塊(かたまり)が転がり落ちてきた。 何だ・・・まだ全部食べてなかったのか・・・。 そう思いながら、オレは珀英に倣(なら)って噛まずに熱と唾液でチョコを溶かす。 オレは口吻けをしたまま力を入れて珀英に覆い被(かぶ)さるように、体勢を反転させて。珀英はオレの意図がわかったのか、抵抗もせずすんなりとオレの下になる。 「んん・・・はぁっ・・・」 少し口唇を離すと、珀英が我慢できないというように力強く引き寄せて、舌を口唇を深く搦めて、吸われる。 舌が深く差し込まれる。 必然的に口の中で溶けたチョコが、唾液と共に珀英の口の中に流れていく。

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