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第38話 突然の電話 ③ ー伊吹sideー
やっぱり言った方がいいよね……
伊吹は食事中そのことばかり考えて、チャーハンの味がしない。
「伊吹、話して」
食後2人で片付けを済ませた後、蒼はソファーに座る伊吹に砂糖入りのホットミルク手渡し、伊吹をしっかり見た。
「……」
「…。何でも話して欲しい。俺は伊吹にはそんな悲しそうな顔して欲しくない…」
蒼は伊吹の隣に座り、優しく髪を撫でた。
蒼……
言わなきゃ!
「実は…さっきの電話なんだけど…」
「何か嫌なこと言われた?」
「ううん。実は電話の相手………。柚くんだった……」
「‼︎」
一瞬、蒼は息を呑んだ。
「それで何か言ってた?」
「電話があった事と、また折り返し電話するってことだけ…」
「……」
蒼は黙ったまま何かを考え、そして
「伊吹、実は柚……」
と、言いかけた時、
ピリリリリリ
ピリリリリリ
蒼の携帯が鳴った。
相手はアドレスに登録のない番号。
あ、あれは…
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