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第47話 ーー相談 ③蒼sideーー

まさか…… 蒼の頭の中で恐ろしい事が浮かぶ。 「革製のベルトで縛られて、外に出られなくなる…」 「!!!!」 蒼は想像していたことより、恐ろしい事が柚の口から放たれ驚きと怒りで震えた。 「……監禁…って事…?」 「…うん…」 うんって………… これは犯罪だ…… 「柚、警察には行った?」 「行こうと思ったけど、怖くてできない…」 「どうして?」 「孝司、弁護士なんだ…」 「‼︎」 「もし、警察に相談して保護してもらっても、絶対連れ戻される…。そうなった後のことが怖くてできない…」 「‼︎」 自分の権力振りかざして‼︎ 蒼は怒りで無意識に奥歯を噛み締めた。 そして、自分を落ち着かせようと深呼吸をしてから、 「ヒートは?あの量のヒートだと体に負担が多いし、犯罪にまきこまれる可能性がある。すぐに病院に相談して、薬調節してもらったほうがいい」 「病院には行ってない」 「え?…ちょっと待って……行ってないってどういう事?」 蒼は柚が言っている意味がわからず、聞き返した。 「行かせてもらえない」 「え⁉︎行かせてもらえないって?」 蒼の顔に不快感があらわになる。

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