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第96話 ーー谷崎学 ② 蒼sideーー

「とりあえず今、出来る限りの事はしたから、後は柚くんが目覚めるまで待つしかない」 「…」 「後で詳しい検査をするが、今わかっていることは柚くんの子宮内に複数回出血した跡があることと、卵巣が肥大していることだ。肥大した卵巣が子宮に癒着する前に気がつけて、本当に良かった」 学はぐっすり眠る柚を見た。 「病院に通っていれば、こんなことにはならずに済んだのに…」 学はため息をつく。 「俺がもっと早く気づけていたら…」 蒼はつい先程、自分の腕の中で柚の心拍が弱くなっていくのを感じ、このまま柚が腕の中で死んでしまうのではないかと恐ろしかった。 これは早急になんとかしないと… 柚のためにも、俺と伊吹のためにも…… 「和臣兄さん。聞いて欲しい話があります」 蒼は和臣兄さん言った。

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