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第113話 ー蒼の告白 ② 伊吹sideー
ーートントントンーー
伊吹が点滴と睨めっこをしていると、部屋のドアを誰かがノックする音がした。
ノックの相手が蒼だったらいいな。
そんな事を思いながら、
「はい、どうぞ」
元気に伊吹が返事をすると、スライド式のドアが勢いよく開けられ…
「伊吹‼︎」
蒼は伊吹に駆け寄り、ぎゅっと伊吹を抱きしめた。
「伊吹、大丈夫か⁉︎痛いところとかない?苦しかったり、しんどかったりしないか?何かして欲しい事ない?なんでも言って欲しい」
伊吹を見つめる蒼の目には、涙が溜まっていた。
「痛いところないし、しんどくもないよ。それより早く蒼に会いたかった…」
その言葉を聞いた蒼は伊吹を再びキツく抱きしめた腕が、少し震えていたのを伊吹は感じた。
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