118 / 194

第120話 ーー注意点 ① 蒼sideーー

点滴がもう少しで終わる… そんな時、伊吹と蒼がいる診察室に勇気と瑆が入ってきて、 「体調戻ったみたいだね。どうぞ、そこに座って」 瑆が伊吹の点滴の針を抜き、椅子に座るよう、伊吹と蒼に言った。 「菊池先生、中星先生、今日は伊吹の事、ありがとうございました。それに俺、取り乱してしまって、ご迷惑をおかけしてしまい、すみませんでした」 勇気と瑆に蒼は深々と頭を下げと、 「迷惑なんてかかってないし、蒼くんは俺達の話をよく聞いてくれたと思うよ」 蒼の前に座った勇気は微笑む。 「それでこれからについての事で、蒼くんと伊吹くんに一つお願いがあるんだ」 「お願い…ですか?」 まだ伊吹に何かあったのか…? 蒼の頭に不安がよぎる。

ともだちにシェアしよう!