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第132話 理由 ②
母親もそんな父親を見捨てられず、父親の暴力から柚を守ってきたが、柚の5歳の誕生日、事件は起こった。
その頃、落ち着きを取り戻してきた父親が、柚のために誕生日ケーキを買って帰ってきた。
だがその日、柚が夏風邪をひき高熱を出していて、ケーキを全く食べることが出来ずにいると、
それを見た父親が
『俺の気持ちを無駄にするのか‼︎』
と、高熱でうなされている柚に皿を投げつけ、
あともう少しで柚に当たる‼︎というところで、母親が柚に覆い被さり柚を守ったが、母親の頭に皿があたり、頭から赤い血が流れ…
そんな母親に父親は
『お前が悪い‼︎』と言い放ち、家から出ていくと、命の危機を感じた母親は近くにあった財布、そして柚のお気に入りのキャップとリュック を手に持ち、高熱でうなされる柚を抱き家を飛び出し、警察に逃げ込んだのだった。
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