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第154話 ー箇条書き ③ 伊吹sideー
「伊吹、そばにいてほしい」
抱きしめていた腕を蒼は緩め、伊吹の目を見つめた。
「え?それどういう……」
伊吹が言いかけた時、
「俺、抑制剤飲むの平気だから。量が増えても大丈夫。だから、そばにいて欲しい」
「…」
「伊吹からフェロモンが出だしたら、俺がちゃんと伊吹に伝えるし、伊吹には触れない。だから……、そばにいて欲しい」
それって、まだ一緒にいていいってことだよね。
よかった…
まだ一緒にいれる。
「俺も一緒にいたいよ、蒼」
伊吹が蒼に抱きつくと、蒼は伊吹のチョーカーに優しくキスをする。
「大好きだよ、伊吹……」
そう言って、伊吹の肩に頭を埋めた。
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