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第177話 記憶 ④ ー伊吹sideー
「俺のフェロモン、甘い?」
蒼の耳元で囁いた。
あー、もうダメだ……
蒼は思うと同時に伊吹をベットに押し倒すと、激しく濃厚なキスをする。
伊吹はフェロモンだけでなく、唾液までも甘くなり、
とうとう蒼の理性は完全に壊れてしまった。
伊吹…
伊吹…
本能のまま蒼は伊吹の口内を貪り、それを喜ぶように伊吹も蒼の舌に自分の舌を懸命に絡めてくる。
その姿は健気で妖艶で……
蒼は濃厚なキスをしながら、急いで服を脱ぎ始める。
早く伊吹を感じたくて、
早く伊吹の肌と自分の肌を重ね合わせたくて…
「…んっ……ん、ぅん……っん…」
伊吹の吐息が溢れるたび蒼の全身がぞくぞくし、
肌が触れ合えば伊吹のフェロモン量は増え、部屋中、伊吹の甘い香りが充満する。
蒼が啄むように首筋から乳首にキスをすると、それだけで達してしまいそうな表情で伊吹が喘ぐ。
まだ触れてもいない伊吹の乳首は、もうすでに硬くなり、早く蒼の口で、指で弄ばれたいと待ちあびてる。
「あお…いっ…。はやく……っはや…く…」
自分から伊吹は胸を突き出す。
「かわいい…伊吹……」
プルプル震える伊吹の乳首を蒼が口に含むと……
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