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ベッドからソファに移動したふたりは、体を繋げる準備を進めていた。
後孔はすっかり解れているが、念のためにローションを追加した。それから、誓は慣れた手つきでコンドームをつけていく。
互いに身支度が整うと、誓は聖をソファの上に押し倒した。肘置きに後頭部を置かせて、片足は膝裏を持ち上げると背もたれにかけさせて。反対側の足も、膝が聖の顔のすぐ隣にくるまで持ち上げると、陰部も後孔も露わになる。
恥ずかしいことなんて既にたくさんしているのに、この体勢もそれはそれで恥ずかしくて、聖は顔の上に手の甲をつけて隠した。
「やっぱり体柔らかいといろんな体勢出来ていいですね」
「……え?」
「さすが、体操のお兄さん」
ぞくぞくぞくっと聖の背筋を嫌なものが駆け上がっていく。
「……なんで、それを」
「聖さん、いれますよ」
「~~~あ゙あ゙あ゙ッ♡♡♡」
「き、っついなぁ……っ」
「まって、まって、え゙っ♡」
「聖さんの処女、もらっちゃいましたけど……どうですか?」
「あ゙ッ♡ やあ゙、ん゙っ♡ ふ、ゔ……っ♡」
「ふふっ」
何を聞いてもぐちゃぐちゃになった喘ぎ声しか返してこない姿を見て、誓が嬉しそうにうっとりと笑った。
初めての挿入にメロメロになっている聖の内腿をするりと撫であげる。その刺激にも反応している様子が見えると、床についている方の足首を掴む。次に、ソファの背もたれにかけている方の足にも手をかけると、思い切り持ち上げて両足をVの字に開いた。
恥ずかしい体勢で開脚させられている聖の後孔へ、誓は容赦なく腰を打ち付けていく。
「お゙、っくぅ゙~~~ッ♡♡♡」
「あれ、苦しくないですか?」
「ん゙お゙っ♡ お゙お゙~~~っ♡」
両足首を持ち上げた屈辱的なV字開脚の姿勢を強いて、激しい挿入を繰り返しながら、わずかに首を傾げる。
誓の今までの経験上、かなり奥深くをゴリゴリと抉ると苦しい痛いと泣きつつも、最終的に善がるパターンが多かった。しかし、聖はそうではない。最初から気持ちよさそうに舌を突き出しているのだ。ドMな客に対してやることが多い手法だが、失敗だっただろうかと思い悩む。
「~~~ひぎ、ぃッ、ん゙♡♡♡」
「随分と気持ちよさそうですけど」
「お゙、ほぉ゙ッ♡♡♡」
「ああ、そっか、そういえばカウンセリングシートに書いてましたね……未経験だけど後ろは使ったことあるって」
「ん゙、ん゙っ♡やあ゙、はっ♡」
「ディルドでずぼずぼアナニーしてたから、こんな奥でもすぐに気持ちよくなっちゃうんだ」
「もお゙、いくっ、いきたい゙ッ♡」
V字開脚を作っていた手を離して、聖の腰骨を力強く掴んで、腰を振ることに全力を注ぐ。聖の喘ぎが狂ったような声になってきたところで、片手を中心部に持っていく。後孔への抜き差しを維持したまま、陰茎を同時に扱きあげた。
「――ッひ、ぐぅ゙、ゔっ、お゙ぉ゙~~~ッ♡♡♡」
どぷっ♡どぷっ♡どぷっ♡
何度かに分けて、聖の陰茎から精液が噴き出した。
敏感になっている体への配慮など皆無で、誓はさらに攻め立てていく。
「まって、いったあ゙っ、い゙、ったからあ゙……っ♡」
「これ、イったあとも扱き続けたらどうなるか知ってます?」
「や、あ゙っ……だめえ゙ッ、むりぃ゙っ♡ せぇく、ん゙っ♡」
この地獄のような攻めをやめてほしくて、助けを求めるように誓の顔を覗き込んだのだが、涙が薄く滲む潤んだ瞳ではまったくの逆効果だった。やめてもらうどころか、さらに激しさを増す扱きに、聖は目を大きく見開き、体をびくんびくんと跳ねさせた。
――ぴゅぅぅぅぅうっ♡♡♡
つい先程射精を終えたばかりの聖の陰茎から、今度は透明のさらさらとした液体が飛び出していく。
「こうやって、潮吹きしちゃうんですよね」
「あ゙っ、ぁ゙あ゙……っ♡」
「処女喪失と同時に、潮吹きまで出来るなんて良い経験ですね」
続けて「気分はどうですか?」と笑いかけられるも、ぐったりしてしまっている聖はなにも返せない。あまりの気だるさに、このまま目を閉じて意識を飛ばしてしまいたいと思うくらいだった。
しかし、どうしても聞かなければいけないことがある。まだ、挿入は続いている状態だが、揺さぶられてはいないため会話は可能だ。
聖はどうにか呼吸を整えてから、誓の発言についてを問いかける。
「は、ぁ……っ、俺が、体操のお兄さんだって、どうして……」
「えっ?」
質問の内容が意外だったのか、先程までの意地悪な表情から一転、誓は驚いたように首を傾げた。そのため、聖は改めて経緯などを説明していく。
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