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 今日の自分の行動を振り返ると、恥ずかしくてたまらなくて、聖は再び目線を下に向けた。すると、頬を両手で挟まれて、無理やり顔を上げさせられる。誓とバッチリ視線が重なった。 「見られるのは良いけど、触られるのはダメだった?」 「……っ!」 「見てましたよ、ずっと。聖さんが人前でオナニー始めちゃったところも、調子に乗ってアナルずぼずぼしてたのも、男に触られた途端に困ってるみたいだったのも、全部見てた」 「ごめ、ん……っ」  最初から最後まで、自分の全ての行動を見られていたと知って、羞恥心で死んでしまいそうになる。  全身がかあっと熱くなるのを感じながら、聖は目を泳がせる。自分のしでかした行動を改まって順に言われると、恥ずかしさでどうにかなりそうだった。 「……俺に触られるのも、嫌ですか?」  小さな声で、不安げにぼそりと呟かれた言葉を、慌てて否定する。 「誓くんには、いっぱい、触られたい」 「そっか、そうですか……」 「さっきは本当に、触られたとこがぞわぞわして気持ち悪くて」 「俺なら平気ですか?」 「……うん」 「本当に?」 「あ……っ、ン♡」  誓は聖を抱きしめ、耳穴に息をそっと吹き込んだ。聖の腰に回した両手はするすると下降していき、直したばかりの下着の中に入り込む。陰茎と後孔、それぞれを優しくつつかれて、聖は甘ったるい声をこぼした。  先程の男に触られたときとは比にならないくらい、気持ちが良くて仕方がなかった。誓が触れた部分が、次々熱を帯びていって、じんじん燃えるような感覚。 「本当だ、気持ちよさそうですね」 「ん、うっ♡ あ……っ♡」 「イカせてあげたいけど、ちょっとだけ我慢しましょうね。聖さんには聞かないといけないことがあるから」 「あ゙っ♡ でる、でるから、あ゙……ッ♡」  イかせないように指先の動きを緩めたのだが、聖は微かに腰を揺らして自ら快感を拾って、勝手に絶頂を迎えようとしていた。それを咎めるように、陰茎の根元をきつく握りこみ、射精の波を無理やりせき止める。痛みにも似たその刺激に、聖は悶絶した。 「どうして、ハプニングバー来たんですか?」 「あ、お゙っ♡ ぐ、ぅ゙~~~っ♡」 「聞いてます?」 「きいてる、きいてるからあ゙っ♡」 「答えてください、ハプニングバーに来たのはやっぱり人に見られたいから?」  後孔に侵入してきていた指が抜かれ、陰茎は絶頂を封じられ、誓によって目を合わせられる。  問われたことに答えないといけないとわかってはいるのに、うまく頭が回らない。なにか言葉を発するより前に、目の前にある整った顔に頭がくらくらとしてきた聖は、誓の唇に勢いよく噛み付いた。 「ん、んっ、んん♡」 「ひじり、さ……っ」 「んう、っ♡」 「ちょっと、はぐらかさないで、ください」 「誓くんが、俺に構ってくれなくなった、から……っ」  え、と困惑した様子の誓に向かって、聖は思いを吐露していく。  誓の気持ちを勝手に想像して不安になっていたこと、どうして挿入までしないのか気になっていたこと、誓のせいで欲求不満になっていること。今まで言えなかった全てを、一気にぶちまけた。

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