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「えっと、つまり、俺のせいでここに来たってことですか?」
「だって、これ以上ハマったら、仕事に影響出るから、とりあえず発散しようかと……」
「いや、だからってハプニングバー選びます?」
「……だって、覆面デーだったから」
「俺に連絡してきてくれれば良かったのに」
「誓くん、俺に飽きちゃったんだろうなって、怖くて」
これはさすがに女々しかったかも――と誓の表情を窺ったが、聖の心配とは反して、すごく楽しそうな笑みを浮かべている。
一連の流れで落ち着いてきた陰茎から手を離すと、誓は聖をぎゅっと抱きしめ直して、嬉しそうに囁いた。
「聖さん、俺で頭がいっぱいになっちゃってるんですね」
「な……っ」
「でも、俺も聖さんで頭がいっぱいなんで、一緒ですね。俺たち、お似合いだと思いません?」
「おに、あい」
「昔から今もずっと、聖さんのことが本気で好きなんです。今なら、信じてくれますか?」
「……うん」
「俺のこと好きになるの、もう怖くない?」
聖は小さく頷くと、自らも誓に両腕を回して抱きしめ返した。
「本当に?」
「う、ん……からかってるとかではない、んだよね?」
「もちろんです……俺を、聖さんの恋人にしてくれますか?」
こちらこそ、と小さく返すと、聖のことを抱きしめる力がより一層強まった。
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