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「……ちょっと、誓くんっ」
「せっかくだし、聖さんもこういうの好きでしょ」
「や、ぁっ」
「恋人になった記念のセックス、しましょう」
晴れて恋人になった余韻を味わう間もなく、誓に流されるがまま、行為が始まろうとしていた。
軽い口付けに始まり、唾液を交換し合うような深いものまで、散々堪能したあと。聖の意識はとろんとしながらもゆっくりと目を開けて、自身と誓の格好にあまりにも差があることを思い出した。
「ちょっと待って、誓くんは仕事中、だよね」
「いえ、これは借り物ですよ。ハプニングバーじゃないけど、向こうのバイトは間違いなく辞めてますし」
「え、じゃあその格好は……」
「詳しいことは秘密ですけど、聖さん救出用にお願いして借りただけですよ。だから、聖さんはなんの心配もしないで大丈夫。ああそっか、気になりますよね……ちょうどいいですし、俺も上くらいは脱ぎますか」
「え……っ」
「ちゃんとね、仮面も借りてきたんです、覆面デーですからね。ほら、聖さんももう一回被りましょうね。俺のこと気にしてくれたり随分余裕そうですけど、そんなこと考えてる場合じゃないと思いますよ」
向かい合っていたところを、誓に突然腕を引っ張られ、壁の方を向くように反転させられる。その直後、カチッと小さな音が聞こえたと思いきや、聖の目の前にあった壁が透明なものへと切り替わった。先程までフロア空間が、すぐ目の前に広がっている光景に、聖は驚きのあまり絶句した。
「ビックリしました? ここは、そういうプレイルームなんです」
「わ、あ゙っ♡ ちょ、っと、誓くん……っ!」
「見られたがりの聖さんにぴったりの部屋でしょ」
「やだ、こんな、や、あ゙ぁ゙っ♡」
聖の目の前にある一面の透明の壁は、マジックミラーになっていた。こちらから向こう側は丸見えだが、向こう側からはただの鏡でしかないため、なにも見えないし聞こえない。当然、誓はそのことを知っていて黙っているが、聖はそのことをわかっていない。向こう側から丸見えであると思い込み、誓からの愛撫になすがままの状態だった。
「大丈夫ですよ、今日は覆面デーですから。聖さんのちんぽ汁が染み付いた下着は見えても、だらしないスケベ顔までは見えてないですよ」
「っあぅ、お゙~~~ッ♡♡♡」
誓は聖の下着に手を差し込んで、容赦なく手コキで攻め立てていく。既にカウパー液でぐちゃぐちゃになっている下着の中は、誓の言葉通り下着まで染みが広がっている状態だった。
「や、やだ、あ゙っ♡ みえちゃう、って、ん゙お゙っ♡」
「そういうの好きでしょ?」
「~~~あ゙、はっ♡」
「ほら、勃起ちんぽも公開しちゃいましょう。さっきだって、知らない人相手にスケベな姿公開してたんですし」
「お゙ッ♡」
「さっきイけなくて我慢してましたもんね、よしよし……ほら、色んな人に見られてる中でイっていいんですよ」
くすくすと誓が笑った直後、マジックミラーの壁を隔てたすぐ向こう側にひとりの男がやってきた。向こう側からすると、鏡を見て自分の身なりを確認しているだけなのだが、聖からしてみれば、自身の痴態をまじまじと見られているような感覚になる。
部屋の構造上、防音にもなっているため、ふたりの声は微塵も漏れていないのだが、そうと知らない聖は少しでも声が聞こえないようにと歯を食いしばり、喘がないように我慢した。誓にしてみたら、その様子すら愛しくてたまらなくて、背後からいやらしい言葉を投げかけて容赦なく追い詰めていく。
「もうイっちゃいます?」
「……ん、くっ、ひ……ぃっ♡」
「ここ、防音だから我慢しなくて大丈夫ですよ」
「ぐっ、ゔ♡ あ゙、あっ♡ も、でちゃ……っ♡」
頭のてっぺんから爪先まで、全身がぶるりと震えた直後に、聖の陰茎から精液が勢いよく吹き出した。
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