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5-1(番外/未来の変態プレイ)

「みんな、こんにちは!」  老若男女問わず、誰に対しても好印象を与える人当たりの良さそうな笑顔を浮かべて、元気よく爽やかに挨拶をしたのは、某教育番組にて、現役で体操のお兄さんをやっている、通称『ひじりお兄さん』だ。テレビに出る職業ということもあり、顔の良さはもちろんのこと、細身と見せかけてたまに衣装から覗く筋肉がギャップ萌えするのだと、巷では話題だったりする。  体操のお兄さんのときと同じように挨拶をしていると、聖のバストアップの映像から、カメラが引かれて徐々にズームアウトしていく。 「お兄さんと一緒に、今日も元気に体操していこうね!」  これも、お決まりの台詞だ。  液晶を挟んだこちら側に語りかけるように、オー!と元気よくかけ声をすると同時に、聖の全身姿が完全に映し出された。  そこにある聖の姿は、いつものような子どもウケするカラフルでポップな衣装――ではなく、上も下もなにも着ていない、灰色のジョックストラップの下着一枚のみ。  普段は滅多に見ることが出来ない大胸筋や腹筋を、今日は惜しげもなく晒している。どの部分もしっかり鍛えられているため、露出している部分は全く見劣りしないが、一般的な下着姿ではなくジョックストラップ姿で陰茎のみ隠れているという状態はやや情けない。  肌色の中にぽつんと存在する灰色の布切れと、腰回りをぐるっと一周するゴムのコントラストがより一層映えている。 「まずは、体をあたためましょう!」  聖はそう言うと、その場でジャンプを始めた。まず最初に、両足を揃えて数回。その後は、両腕を肩の高さまで上げながら、大きく開脚跳びを数回。それを何サイクルか繰り返す。  ただの体操映像ではあるが、ジョックストラップ姿の聖がそれをやると、それはもう圧巻だ。  なぜかというと、ジャンプする度に布切れの中の陰茎が、ぶるんぶるんと揺れるのである。本来、ジョックストラップはスポーツ用サポーターとして用いられており、こういった際の陰部の揺れを防ぐために存在しているはずなのに、あまり意味をなしていないようだ。 「……はっ、ふっ、はっ……♡」  ジャンプを繰り返す度に、吐息が漏れているのも絶妙にいやらしい。 「体はあたたまったかな? 今度は肩の運動いきましょう♡」  間髪入れずに、次の行程へと進んでいく。  ここからの体操は完全にオリジナルである。普段の『ひじりお兄さん』とは違う、大人向けの体操の時間らしい。  その場で肩幅ほどに両足を開くと、軽く膝を曲げながら左右に開いた。下半身にガニ股を作った聖は、両手を股間の前まで持っていく。それぞれの指先をぴんと伸ばして、それを思い切り上に引き上げた。 「……コマネチ!」  聖が大きく叫ぶと、シーンと無音がより際立った。カメラの前で下着一枚で立たされて、素面の状態でコマネチをやらされるなんて、常人ならば心が折れてしまいそうな状況だが、聖にとっては肩を上げ下げするただの運動のひとつなのだろうか。  その行為を恥ずかしいと捉えているのか、そうでないのかは本人のみぞ知ることである。 「こ、コマネチっ! コマネチ! 大きな声を出しながら肩を上げるのがポイントですよ、ちゃんと足も曲げましょうねっ……コマネチ……ッ♡」  謎の運動を何度も繰り返している中、全身姿が映し出されていた画面がゆっくり聖の中心部へ寄っていく。顔、上半身、足先が徐々にフレームアウトしていき、股間部がどアップで映し出されると――

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