286 / 761
恋のはじまり☆2
午後イチの講義が教授の都合で急遽 休講になった俺たちは、そのまま中野の恋愛相談につき合わされていた。
中野『でさぁ・・・告白って、どうしたらいいもんかな?
いきなりしたら、引かれるかなぁ』
遊『んー。どうかなぁ・・・
まずは・・・顔を覚えてもらう・・とか?』
中野『あ、それは、多分・・大丈夫・・・だと思う・・・』
遊『えっ!?そうなの?!すご~い!』
中野『ま、まぁ・・・////
毎日 行ってるからさ・・・そのコンビニに・・・』
俺『ほー。それは正に ストーカ・・いてっ!』
結構な力で、中野に頭を はたかれた。
中野『バカやろう!断じてストーカーではないっ!
純粋な恋心だ!』
遊『ま、まあまあ・・・。
じゃあ、顔は覚えてもらってるってコトで・・・
当たってくだけてみる?』
なんて遊の言葉に、中野はやおら立ち上がると
バンッと机を叩いて叫んだ。
中野『砕けない!俺は砕けないぞ!』
俺『はいはい。
・・・よし、じゃあ早速、今日 行ってみよう!』
中野『きょ、今日 !? え?早くない?』
俺『善は急げって言うだろっ!
どーせフラれるんなら早い方がいいって』
中野『なんでフラれるの前提なんだよっ !?』
俺『結果は夜にでもメールしてくれ』
中野『・・・え?一緒に来てくんないの?』
俺『・・・え?行かないよ?』
中野『え・・・・・・・・えー』
さっきまでの勢いはどこへやら・・急に元気をなくして
ショボンと椅子に座る中野。
遊『あの・・・僕、ついて行こうか?
今日、バイトないし』
遊が気をつかって中野に声をかける。
中野『し、篠宮~!お前・・いいヤツ!
晃と違って、晃と違って、晃と違って』
俺『なんで3回も言うんだよっ!
遊も甘やかさなくていいから!』
遊『うーん・・・・でもぉ・・・心配なんだもん・・・・』
中野『しのみ・・・・いや、遊っ!心の友よ!
お前、ホントに いいヤツっ!』
俺『だーっ!てめぇ!中野ぉぉっっ!
遊って呼び捨てすんなっ!なにが心の友だっ!
・・・・・って、ああああ!!遊に抱きつくなー!』
なんか もうっ!
面倒くさいことになってきた・・・!
ともだちにシェアしよう!