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恋のはじまり☆8
『晃のアホぉ・・・』
『えー?だ、だってさ・・・!
何となーく、ほんのちょっと違和感があっただけで・・
確信なかったんだよ・・・!
それにっ!大体、お前だって俺の事、
全然 信じてなかったじゃんかっっ!!』
『そ、そうだけど!そうだけど!そうだけどぉ!』
うお──っ!
超、恥ずかしいじゃん、俺ぇぇ───っ!
とか、
叫びながら 暴れる中野。
・・・知るか
って、思うけど・・
失礼なくらい笑っちゃったし
一応、フォローは しておくか・・・
『ま、まあ・・・でもさ、アレは
勘違いしても しょーがないレベルだって』
『そ、そうだよー!可愛かったもん!
それに・・・もし、 OKもらってて・・・さ、
後から分かったら・・・・・・そっちの方が
大変だったと思うよ?』
すかさず、空気をよんだ遊も
フォローに入ってくれて・・・
『後から・・・・男・・・・・・、確かに』
中野も 納得したらしい。
よし!この調子!
『まぁ、今回は縁がなかった、って事で!
また新しい出会いに期待しよう!な!?』
『ああ・・・うん・・そうだな・・。
新しい・・・出会い・・・・・・
いや・・・・しばらくは・・・いいや・・・・・・』
中野は、寂しそうにポツリと呟くと・・・
空を見上げた。
『中野・・・』
『な、中野くん・・・・』
ありゃりゃ
落ち込んじゃった・・・・・
うーん・・・
時刻は夕刻。
沈みゆく太陽。
空は夕焼け。
哀愁漂う 中野の背中。
切なーい!
切なすぎるーっ!
なに、これ
青春ドラマ?
『・・・・・・ぷっ』
ヤバい・・・!
ヤバい、ヤバい!
───超 笑えるんだけど!
『・・ぷっ・・・くくっ・・』
いや、ダメ!
ダメだから!
笑っちゃダメなんだってーっ、俺!
両手を口に当てて、必死に笑いを堪える。
遊が、そんな俺に気づいて呆れた顔をする。
そして・・・
くるんと、俺たちに向き直った中野が、
真っ直ぐに俺を・・・見た。
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