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恋のはじまり☆15

*** 遊・side *** 『──って、訳だったんだ~』 『な、なるほどぉ・・・』 そんな事が ////・・・ それで、教室で告白してきたんだ・・・//// 晃くんてば 思い立ったら、一直線、 真っ直ぐで、嘘がなくて・・・ 周りを気にしない性格だもんね 『なんか・・・ビックリした/// けど、嬉しい・・・晃くん そんなに前から想っててくれたんだ』 『──うんっ。 出会えたのも、両想いになったのも 俺にとっては奇跡なんだよー! だから、絶っっ対、離さないからねっ!』 『うん。ありがとう。 ・・・僕を見つけてくれて ・・・好きになってくれて』 あの頃の僕は、本当に何もかもがどうでもよくて 冷めきってて感情もあんまり出さない頃だった。 家にいても居場所はないし、 とにかく早く家を出たくて 必要最低限のお金しか使わないようにしてたから 図書館に行ったり、コンビニに寄ったり、 あちこち転々としてて・・・ ・・・で、あの公園が1番 居心地がよくて、 何をするでもなく ボーッと座ってたんだ。 なんで、あんなボケーッと座ってるだけの僕を気にかけてくれたのか、分からないけど・・・ なんだか、すごく嬉しい。 心がぽかぽかしてくる。 『・・・ねぇ?晃くん』 『ん?』 『今の僕は・・・・・笑えてる・・かな? ・・・晃くんの見たかった笑顔に なれてる・・・かな?』 そう聞くと、晃くんは嬉しそうに笑って、 『うん!』 迷いなく、そう答えてくれた。 『そっか、晃くんのお陰だね・・・』 『愛の勝利っ!!』 『ふふっ』 『あ!その顔、大好き!』 『え・・・やだ。恥ずかしい・・・////』 『ゆー、好きだよー』 『も・・・っ、やめてよー////』 ぽかぽかを通り越して、体が熱くなってくる。 『あ。ご飯 食べよっか! 俺、お腹すいちゃった』 『あ・・・う、うん・・///』 熱々の土鍋をダイニングテーブルに運んで “いただきます”をして。 お鍋はとっても美味しくて それはとってもよかったんだけど・・・ ああ・・・体が火照って熱いっっ///!! さっきの晃くんの言葉で 体が熱いよぉ・・・っ///! 僕は汗だくになりながら、 鍋をつつく羽目になったのだった・・・。

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