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恋のはじまり☆22
『ん・・・・・』
『・・ふ・・・・・・』
・・・・・あれ?
俺・・・・・・
あ、そうか・・・
さっきまで遊と・・・・・
イった後の記憶が曖昧だ・・・
どうやら 一瞬、意識が とんでいたらしい。
モゾモゾ身じろぎしていると、遊もたった今 正気に戻ったような感じで、「あれ?」って顔で俺を見た。
『あ・・・・・・////僕・・・////』
『はは・・・とんじゃってたね』
『うん・・・・・・・・////』
『すっごい気持ちよかったぁ・・・///』
『・・・・・・。・・・やっぱり・・今日の晃くん・・・変・・・』
『───え?・・・あ、ごめん!無理させて・・・!』
『んーん・・・求められるの・・うれし・・・ぃ・・・・////』
そう囁いて、満足そうに笑ってくれて。
・・・よ、よかった・・・!
怒ってはないみたい・・・・
つーか、かわいい・・・///!
でも、ここはちゃんと話しとかないと・・・!
『遊・・・あのね?俺さ、出会った時の事とか、
遊がつきあうのOKしてくれた事とか・・・
話してるうちにあれこれ思い出したら・・その・・
気持ちが高ぶって・・・止まんなくなっちゃって・・・』
『・・・ふふ・・・・そっか・・・・・』
遊がふんわりと笑う。
俺の好きな笑顔だ。
『晃くん・・・キス・・・///』
『・・・ん』
さっきまでの激しかった行為が 嘘のように
優しく、穏やかに・・そっと、キスを交わす。
───その時、
ベッドの隅で 充電していた俺のスマホが鳴った。
何となく条件反射で、スマホを手に取った俺は
通話ボタンをタップしてしまった。
『え? 出るの?!』
遊が、ぎょっとして、俺を見る。
『あ。・・・・つい。あ、 中野だ』
『え・・・・?』
出てしまったものは 仕方ない。
スマホを耳に当てる。
『もしもしぃ、中野ぉ?』
「おい!お前・・っ・・」
ん?なんだ?
なんか怒ってる?
思わず、グッと前のめりになると、遊が、
『あ、晃くん!や、ん・・・!』
え?
あ!ヤバい!
まだ挿れたまんまだったぁぁ!
『あ!ご、ごめん、遊っ!──中野、またな』
すぐに、通話終了。
スマホを元の位置に戻して恐る恐る遊を見ると
ぷくっと頬を膨らませて俺をじとーっと睨んでいた。
『ご、ごめーん!つい・・・』
『もっ・・・もー!晃くんのバカッ////!
わーん、どうしよう!』
半べそで、ポカポカと 俺の胸を叩く。
『え?なにが?』
『う・・//// 声・・聞かれちゃった・・・かな・・・///?』
『へ?』
・・・って、中野に?
!!
『あー!・・中野めー!許さんっっ!』
『・・・ちょっと晃くん?誰のせいだと思ってんの?』
『え?・・・あ、・・俺の・・せい・・・か』
『でしょー?!バカバカ!もーっ////!』
『・・・だ、大丈夫だよ!大丈夫!』
『・・・・・・。その根拠は?』
『え、えーと・・・・何となく?』
『・・・・・・・・』
またしても、じとーっと俺を睨んでいた遊が
突然、ガバッと起き上がった。
『うわあっっ!!』
遊の上にいた俺は 当然ながら後ろに倒れ、
繋がっていた俺のモノがにゅぽんっと抜けた。
『僕、お風呂 行ってくる!』
遊はビシッと 言い放つと
ヨロヨロしながら、寝室を出ていってしまった。
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