＊ ＊ ＊ 晴臣・side ＊ ＊ ＊ 『あ、晃････？』 大丈夫か？コイツ･･･ もう１度、声をかけようとすると･･･ それを英道が ぶっきらぼうに遮った。 『おい。行くぞ。シートベルト締めろ。』 『あ･･･う、うん。』 ･････････？ なんだ～？ 英道も、なんか変･･･。 いつもと･･違う････。 そう思うけど、無表情の英道に、 聞こうにも聞ける雰囲気ではなくて･･･ なんで？とかあれこれ考えてるうちに、 車が走り出してしまった。 しばらくして････ 『あれ？･･･この道･････』 俺の引っ越す先の道じゃないのに気づく。 『･･･どこ行くんだよ？』 と、聞くと、 『晃と遊のとこ。･･･送ってくから。』 と、英道は答えた。 『へ･･････？』 え？ え？ この流れだと 一緒に行くんだと思ってたけど････。 ･･･････違うんだ･･･