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甘い生活…?☆22
* * * 晴臣・side * * *
・・・・・・・・?
なんだ、今の顔。
不思議に思いながらも、靴を脱いで上がる。
廊下を進んで、ドアを開けると・・・・
落ち着いた感じのリビング。
なんか・・なんだろう・・・。
うーん。
落ち着く・・・って言葉がぴったりくる空間。
俺・・・こういう感じ、好き・・。
キョロキョロ部屋中を見回していると、
あれ・・・・?
なんとなく・・・何かが引っ掛かった。
見慣れたソファーに
ローテーブルに・・・
本棚・・・
観葉植物・・・・
んん・・・・・?
あれぇ?
なんか、ここ・・・英道んち・・・ぽい・・・
・・・でも、英道のマンションて、
俺、今朝までいたよな・・・?
家具・・・あったよな・・・・?
あれ・・・?
『なあ・・ここって・・・・?』
『ああ、俺んち。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『・・・・・・・・・・は?』
『だーかーらー、俺んち。』
『誰んち?』
『俺んち。新しい、な♪』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え。
えぇ???
『はあ────────────っ!?』
誰んち?
俺んち、って
なんじゃそりゃ────っっ!
『な、な、な、なにそれっ!?
なにそれ?!なにそれーっ!?』
『いやぁ、お前が引っ越すって言うからさー、
俺も引っ越したくなってな?
前のマンションが更新時期だったし
ちょうどいい、と思って。』
『はぁ!?だからって・・・お前・・・っ!』
『嬉しいだろ。またいつでも会えるぞ?
なんたって、めっちゃ近いからな♪』
『・・・・・・・・・・・・っ』
なんなの?!
なに考えてんの・・・・?
俺の気持ちはっ!?
俺の覚悟はっっ!?
俺の自立は・・・・・っ!?
全部 台無しにしやがって・・・!
どうしてくれんだっ!
なに考えてんだ、コイツは ───っっ!!!
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