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甘い生活…?☆23

* * * 晴臣・side * * * 『お前ぇぇっ!なに考えてんだよ・・・っ!!』 『ん?なにって・・・ハルの事。』 『はあ?・・俺の事!? なら、お前、俺の気持ち、知ってるだろっ? 俺がなんで引っ越したいか・・俺が・・・』 『・・知ってるよ。』 『───っ!・・じゃあ、なんで・・・・!』 『なんで?』 英道が、ゆっくり・・・近づいてくる。 『・・・・・・っ・・・』 突然のピリピリとした空気に 静かな怒りを湛えたような 俺をじっと見つめる目。 その射ぬくような目に、 金縛りにでもあったかのように・・動けなくなった。 『なんで・・・、か。・・・教えてやろうか。』 『・・・・っ・・。』 目を反らそうと・・・したけど、 英道に顎を掴まれて上を向かされた。 ものすごい、近距離で見つめられて・・・ 瞬きをするのも忘れて 英道の濃い茶色の目に惹き込まれる。 こんな状況なのに 不覚にもドキドキしながら・・英道の言葉を待つ。 だけど、英道から出た言葉は 俺の思ってもなかった言葉で・・・。 『お前の気持ちは分かったけど、 俺は、納得はしてない。』 『・・・・・・・は・・・はぁ?』 『引っ越すとか、自立するとか、 俺の気持ちを無視して お前が好きにするんなら・・ 俺も俺の好きにする。』 『────え?・・・・えぇ? ちょっ・・ちょっと・・・待てっっ! そういうの・・何度も話し合ったじゃん!』 『話し合った?・・つーか、お前 俺の話を聞く気なんかなかっただろーが。 俺は一方的にお前の決意を聞かされただけ。』 『──────はぁ? いや・・・、えぇ?・・・なんだよ、それ!』 意味 分からんしっ! 一方的な、って なんだ!それ! 『それにな?お前の言う自立??つーの? それは、1人にならなきゃ出来ないのか? 俺から離れなきゃ出来ないのか?』 『・・・えぇ?!』 いまさら、そこ?? そこ、突っ込むの??? 『甘いんだよ、バーカ。』 『・・・・・・っ!!』 バカ? 俺が? バカ? バカはお前だろ─────っっっ!!!

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