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甘い生活…?☆24

* * * 晴臣・side * * * 『誰が、バカだ!』 『ハル。』 英道が俺を指差す。 『・・・・・・・っ・・・』 だーかーらー! バカはお前だっつーの! (ついでに指を指すなっっ!!) 悔しくて、キッと睨み付ける けど・・それを跳ね返す英道の目力に 次の言葉が出てこなくなる。 英道は俺の顎から手を離し、 両手を俺の腰に回してきた。 俺の体が勝手に ビクッと強ばる。 大分、慣れてきたとはいえ・・・ こういう状況だと、少し・・・・怖い。 そんな俺に、お構いなしに英道は続ける。 『自立なんてーのはなぁ、 別に俺から離れなくても出来るんだよ。 要は、気の持ちようだ、気の。』 気の持ちようって・・ そんな軽く言うなよ・・・。 『だから・・俺は・・ お前に甘えてるのが・・・イヤで・・・・』 『俺が お前を甘やかすのは 俺がそうしたいからだ。 俺の自己満足なんだから お前が気にする事じゃない。』 『そ・・・・・れは・・・』 『それになー。 なんだよ、ここ何日かのお前の態度。』 『え?・・な、なに・・?態度・・・?』 『もうな?顔に分っかりやすく “ 寂しいですー ”、って書いてあんだよ! 今日だって遊と出かけるって言って俺から逃げただろ? で、さっきも引っ越し先の自分のアパートに 近づきゃ近づくほど分っかりやすく落ち込んでよぉ。 そんで、俺が寄り道する、って言った時の嬉しそうな顔!隠す気あんのか、おめーはよ!』 『・・・・・・ぐっ・・・・、そ、それは・・・っ!』 『それは?』 『・・・それは・・っ・・それ・・・・は・・・・』 『なんだよ・・・それは?言ってみ?ほら』 『・・・・っ・・・。』 『ホントは寂しいんだろ?俺と離れるの。』 『・・・・・・っ・・。』 『ほれ、言ってみ?ほらほら』 『・・・・・・・・っ』 く、くっそぉ・・・・! ああ!もうっ・・・!! そうだよ!そのとおりだよっ! 悪かったな! 『認める気になったか?』 『・・・・・・っ・・・・』 認めるもなにも・・・・ 全部 分かってるんだろーが。 悔しい・・・・ ──にしても なんで、コイツは・・・。 俺を甘やかすんだ・・・ なんで俺の気持ちを分かってて 俺を離してくれないんだ・・・。 そして・・・ なんで、俺は・・ そうされるのが こんなに・・・こんなに 嬉しいんだ。 俺の気持ちを知ってるのに邪魔されて・・・ 悔しいのに・・・ 近くにいたら また甘やかされるって分かってるのに・・・ なのに・・・・ なんで こんなに・・・ 泣きそうなくらい 嬉しいんだ・・・・

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