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甘い生活…?☆25

* * * 晴臣・side * * * 『なあ。もう諦めたら?』 『な、なにを・・・?』 『俺から離れる事だよ。』 『・・・・・・。』 そんなこと言ったってさ・・・ どうしようも・・・ないじゃんか。 もう引っ越しまで済ませてるんだし・・・。 今さら・・・じゃん。 『ハールー?』 『・・・・・・。』 くそぉ・・・。 ホントのホントにマジで悔しい・・・・! なのに心のどこかで嬉しがってる自分もいて・・・・ どんな顔してるのか見られたくなくて、下を向く。 英道は クスリと笑うと 片方の手で、俺の頭を撫でてきた。 それをまた心地いい・・・なんて思う俺がいて。 『なあ、諦めろよ。 また引っ越しても追いかけるぞ、俺は。』 『・・・・・っ??お・・・お前なぁ・・・。』 冗談っぽく言ってるけど、これ本気だな・・・・ はあ・・・・ もう何を言ってもムダな気がするし・・・ 何を言っても勝てる気もしないし・・・ 何だかんだ言って・・俺も嬉しいし・・・さ。 英道の言うように 自立も、甘えも・・・気の持ちようで 何とかなる・・・・かなぁ? なんて考えながら・・・ 返事の代わりに 英道の背中に手を回して抱きついた。 『はは。やっと諦めた。 もう逃がさねーからな?覚悟しろよ?』 『うっさい! ・・・仕方ないから諦めただけ・・・だからな!』 『ははは。かわいくねぇ。』 『かわいくなくて いいんだよ!』 『はは。 ・・・まぁ、お前は黙って俺に甘やかされてろ。』 『・・はあ・・・・、・・・分かった・・・・。』 もうホントに・・・なんてヤツなんだ。 精神的にかなり疲れた俺は、 しばらく英道に抱きついて・・・ 今まで寂しかった分、存分に甘えることにした。

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