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甘い生活…?☆27
* * * 晴臣・side * * *
『この弁当もな?
アイツのしもべの1人が料亭に勤めてて・・・って
俺も知ってるヤツだけど、
引っ越し祝いでくれたんだ。』
『・・へー。・・・・てか、もしかして・・・・
お前にも しもべっているのか?』
『俺ぇ?・・ま、いなくはないけど・・・。
あー、いや、まぁ・・・しもべ つーか仲間だな。
でも薫は別格だぞ?
カリスマ性スゲーから、アイツは。』
『へ、へぇ・・・』
・・・誤魔化そうとしてたけど
英道も いるんだな・・・?
でも・・・・、
これで やっと あの晃の様子も納得・・・。
晃には悪い事したな。
今度、ちゃんと謝ろ・・・。
お弁当を食べ終えて
英道はビールを、俺はお茶を飲みながら
のんびりしていたけど・・・
そろそろ自分のアパートに帰らなきゃ・・と思い始める。
明日も休みだけど・・・、早く部屋 見たいし。
帰って、風呂入って、冷蔵庫の中とか確認して
他にもやらなきゃいけない事もあるだろうし・・・。
旨そうに3本目のビールを飲んでいる英道に
恐る恐る言ってみる。
『あの・・英道?
・・俺、そろそろ自分ちに帰っていい?』
帰るな、とか・・・言わないよな?
『おー、そっか。じゃあ送る♪』
そう言って、上機嫌で あっさり立ち上がる英道。
え・・・・。あっさり。
・・・い、いいの?
・・・拍子抜け。
絶対、引き留められるた思ってたのに・・・。
ま、いいけど!?
別に!全っ然、いいけどぉ?!
ふん!
『送るってお前、ビール飲んでんじゃん。』
ビール飲み始めた時点で
車で送る気はないんだな~って思ってたから、
俺は1人でも歩いて帰るつもりだった。
車に乗ってた感じだと、
そんなに遠くはなように思えたけど・・・
歩くには結構な距離があるような気がする・・・
結構 酔ってんのに、
歩いて・・・大丈夫かな・・・?
『大丈夫だよ。近いから♪』
『え?ち、近いかな~?』
『近い、近い♪』
『え、ちょっと・・・!?待て!
お前・・・だいぶ酔ってるだろ・・!』
上着も着ずにリビングを出ようとする英道に呆れて
自分と英道のコートを持って、急いで追いかける。
外は寒いってのに
風邪ひいちゃうだろ・・・・!
この酔っぱらいめ!!
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