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甘い生活…?☆41
* * * 晴臣・side * * *
『ハル、前に進もう・・・』
『英・・道・・・・』
『このままじゃ・・・お前はトラウマに囚われて
苦しむだけだ・・・・。
俺は・・・そんな お前を見たくない。
お前には、ただ俺の傍で・・・・
ずっと傍で・・・笑ってて欲しいんだ。』
『・・・・・・・・英・・・・道・・・・。』
『だから、俺を信じてくれ。
・・・・・一緒に乗り越えよう。』
『英・・・道・・・っ・・・』
乗り越えたい。
これから、ずっと傍にいる英道のために。
俺自身のために・・・・
ただ、笑って傍にいるために。
『・・う・・・ん、うん・・・っ・・・信じ・・・る・・・』
『・・・・・ハル・・・・ありがとう。』
何度も頷く俺に英道は優しく微笑むと、
涙の跡にキスをして、しばらくそのまま動かず
抱きしめていてくれた。
そして、もう1度 頬にキスを落とすと
ゆっくりと手を伸ばして・・・・
ヘッドボードの引き出しから
ローションのボトルを取り出した。
『・・・・・・・っ・・・・・』
これからの行為を連想させるものに・・・、
また少し、緊張してしまう。
───と、英道と目が合った。
『大丈夫だから・・・。な?』
『う、・・・うん。』
さっきと同じように、英道の手が・・・
俺の足の間に入ってきた。
ビクリ、と体が強ばる。
そんな俺に、英道は俺の顔を覗き込んで、
顔中にキスを落とす。
俺は、英道に指が痛くなるくらい
しがみついて・・・耐える。
指が・・・・ゆっくり後ろに移動していく。
『────!!』
ダ、ダメ・・・・!
こ、怖い・・・!
やっぱり・・・怖い!!
ギュッと目を閉じた、その時。
『ハル。目、開けろ。』
英道の声・・・・。
強い口調に促され
恐る恐る目を開ければ・・・・
真っ直ぐに俺を見つめる英道。
『目ェ 開けて、俺を見てろ。』
じわりじわりと 指が動いて・・・・
入り口に触れた。
『っっ───、・・・・や・・っ!!!』
知らず、勝手に 逃げようとする俺に、
英道は・・・・
『俺を見ろ、ハル。』
そう強く、優しく繰り返す・・・・。
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