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甘い生活…?☆42
* * * 晴臣・side * * *
深く、ゆっくり呼吸を繰り返して
気持ちを落ち着けてから、
言われた通りに もう1度、英道を見た。
『今、お前に触ってるの・・・誰だ?』
『ひっ・・・・ひ・・で・・・・み・・・ち・・・。』
『そう。俺だ。そのまま、目開けてろよ?』
入り口を くるりと一周 撫でた指が
ゆっくりと中に挿ってくる。
『う・・っ・・・!』
ゾワッと背筋が凍ったようになって
思わず、侵入を拒むように力が入ってしまう。
目を閉じた俺に、英道は諭すように言葉を紡ぐ。
『ハル、俺を見ろ。』
『・・・・っ、・・・・う・・・っ・・・・』
『お前に触るのは俺だけだ。分かるか?』
『ん・・・・、う・・ん・・・うん・・っ・・。』
『俺だけだ。俺を信じろ。』
『・・・うん・・・』
英道だけ・・・・
俺に触れるのは英道だけ・・・・
何度も心のなかで繰り返す。
───と、自然に力が抜けてきた。
それを見逃さず、指がぐぐっと奥まで
挿ってきたのが分かった。
大丈夫・・・・
これは英道の指・・・
俺に触れてるのは英道・・・・
英道だけ・・・・
そう、頭が理解すると
さっきまでの恐怖は嘘のように消えて、
妙な安心感が身体中を駆け巡っていく。
『大丈夫か?』
『・・・・うん・・・。』
圧迫感はあるものの、思ったほどの痛みはない。
まだ、指・・・たった1本だけど
受け入れられた事が嬉しくて
英道の首に手を回して、思いっきり抱きついた。
『・・・頑張ったな、ハル・・・』
『うん・・・、・・・・嬉し・・・』
『まだ、頑張れるか?』
『うん。・・・・さ、最後まで・・・頑張る・・』
そう言うと、英道も嬉しそうに笑ってくれた。
その顔を見て、俺もまた嬉しくなって・・・
自然に唇が重なった。
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