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贅沢な悩み☆2

*** 晃・side *** 『遊は初めてだよな?──着いた、ここだ。』 『わ・・!立派なマンション!・・高そう。』 マンションが見えると 思わず・・って感じで、ポロっと本音が漏れる遊。 『ははは。1馬力じゃ ちょっとツラいけどな。 ハルと2人だから。』 『あ、そっか・・・。2人だもんね。』 『そーそー。2人だから♪』 嬉しそうだな、新見さん。 無茶な事してまで手に入れた 念願の2人暮らしだもんな。 んー。 新見さんは楽しそうだけど 晴臣さんはどうなんだろう・・・? 車を駐車場に停めてから、エントランスに向かう。 そんな事を考えながらエレベーターに乗ると あっという間に2人の住む階に着いた。 あー・・・なんか思い出すな・・・ 何度も何度も、上がって下りて上がって下りて 引っ越しの荷物を運んだ事・・・ やっと治った腰がまた痛くなった・・・気がする。 それにしても ホント、スゴいこと思いついたもんだよな・・・。 勝手に引っ越し先を変えちゃうとかさ。 それほど好きなんだよなぁ、晴臣さんが。 ──って、俺も負けないくらい好きだけどね! 遊が。 『ふふっ、晃くんたら。』 『・・・・・・ん?』 クスクス笑っているのは、遊。 何事かと思ったら、 『百面相してる・・・。』 『ん?・・・あ。』 色々、考えてたから・・・・。 照れ隠しで、へへ、と、遊に笑いかける。 遊も笑い返してくれて、2人で笑っていると・・・ 「ただいまー」と、新見さんが 部屋のドアを開けるのが目に入った。

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