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贅沢な悩み☆5
*** 晃・side ***
『うわー♪タルトだぁーっ!ありがとー!』
箱を覗いた晴臣さんが感嘆の声をあげる。
今回、買ってきたのは
色とりどりのフルーツがたくさんのったタルト。
実は、遊の大好物でもあったりするのだ。
『皿、持ってくるっ!』
と、晴臣さんはキッチンへ走っていく。
『転ぶなよ。』
『はいはーい♪』
それを見ていた遊が、クスクス笑い出す。
『あはは。かわいいね、晴臣さん。』
『だろー?』
『・・・よかったね。』
『おう。もー!マジで!かわいかった!』
『・・・やっぱり・・したんだ?』
『おう!いやー、1回するとさ、
今まで よくガマンしてたな俺!スゲーな俺!って
自分で自分を誉めてやりたくなったわー。』
『あはは。そうなんだー。』
『もう、今だったら何回でもできる!』
『・・・・同じです。』
思わず、そう口を挟むと
新見さんは俺を見てニヤリと笑って・・・
スッと手を差し出してきた。
『晃・・・・・お前もか。』
『はい。俺もです。』
そして、
2人でガッチリ握手。
『あ、晃くん・・・・・//////』
照れる遊。(かわいい♪)
それから・・・・・・・・・
『なんの話をしてるんだ・・・・・・お前ら。』
お皿を取りに行っていた晴臣さんが
戻ってきた。
俺たちの会話を聞いていたのだろう、
何故か その手には・・・フォークが1本、握られていた。
今にも 突き刺しそうな雰囲気で。
『お前の事だよ。かわいいって。』
『かわいくないっっ //////!』
『かわいいんだよ。俺はお前となら何回でも・・・』
『わああー////っ!や、やめろっっ!ばかっ///!』
『俺も出来るよ。遊かわいいから何回でも。』
『あ、晃くん・・・・////』
『晃っ!お前まで・・・・っ!やめろよっ!アホ!
遊もなんか言え!』
『え~?えへへ~。嬉しい・・・///♡』
『・・・・・・・は?』
『もう、晃くんてば・・///♡』
『え?はぁ?・・・ゆ、遊?なに言ってんの?!』
『えへへ~♡』
照れて嬉しそうな遊。
呆然と固まる晴臣さん。
───面白い。
面白すぎる。
そして・・・・遊は やっぱり
めっちゃんこ かわいいっっ!
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