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贅沢な悩み☆6
*** 晃・side ***
『嬉しいって・・マジで?マジで言ってんの?』
『んー? ・・・うん。』
『えぇーっ!』
信じられない!
・・・って顔で、遊に詰め寄る晴臣さん。
『遊・・・お前・・・・・、変だよっ!!』
『えー?なにがー?』
『恥ずかしくないのかよ!』
『えー?全然?』
『・・・変だ・・・、お前、変だって・・・。』
『なんで?・・・好きな人に好きって言って
もらってるのと同じ事でしょ?』
『いや・・・・・、・・・そうなの?』
『そうだよ?』
『え?』
『ね?』
『う、うん?』
『ね?』
『・・・う、うん。??』
『えへへー。さ、ケーキ食べよ?』
『・・・・はっ!ケーキ・・・!!』
遊に半ば強引に 言いくるめられて
頭に?マークがついたままだった晴臣さんだけど
遊の一言で、関心は完全にケーキに
移ってしまったようだ。
『うまそー♪』
『うん。』
嬉しそうにケーキを皿に取り分ける2人。
その様子を見ていた新見さんが
こそっと俺に話しかけてきた。
『前から思ってたけど・・遊って、なんつーか
・・・メンタル強いよな。』
『ああ・・・、ですね。』
『ハルは、恥ずかしがり過ぎでなー。』
と、大袈裟にため息を吐くもんだから・・・
ちょっと心配になってしまう。
『え?・・嫌なんですか?』
『いや?もう・・・かわいいんだよー。』
『ですよねー。』
だよね?・・・よかった。
『なんの話をしてるんだ・・・お前ら。』
またもやフォークを握りしめ
にじり寄ってくる晴臣さん。
『よし、食おう。ケーキ。』
『ですね!ケーキ。』
『・・・・・・っ。・・後で覚えてろよ?』
『はいはい♪』
やはりケーキの魅力には敵わないようだ。
てか、どんだけ好きなの・・・。
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