＊ ＊ ＊ 新見・side ＊ ＊ ＊ ハルと暮らし始めて２週間が経った。 始まりは色々あったけど (断じて俺のせいではない) なかなかに順調な暮らしをしている。 同棲するにあたって 家事分担や、家賃・生活費をどうするか 細かい所も曖昧にせずに きっちり話し合って決めた。 ずっと一緒にいるんだから、 そこは、ちゃんとしておきたかった。 夕飯の支度は 比較的 残業の少ないハルの 担当。 ほとんど料理なんてしたことないヤツだから 毎日スマホ片手に 四苦八苦しているらしいが･･･、 ちゃんと食べられる物を出してくるから、 センスはあるんだと思う。 ちなみに俺は、朝食と休日飯の担当だ。 ハルと出会った頃は、コンビニ弁当ばっか 食ってたけど･･１人暮らしが長かったし、 もともと料理は嫌いじゃない。 自分のためには作らないだけで 誰かのために作るのは 張り合いがあって･･･いいもんだ。 それから･･･肝心の夜はというと 必要以上に恥ずかしがるのは相変わらず。 それでも、毎日 しつこく触りまくっていたら 前みたいにビクビク怯える事は少なくなってきた。 初めて体を重ねてから、ほぼ毎日･･･ 『ふふふ』 ･･･思い出すと顔がにやける。 今もかわいいけど 初めての時のハル、かわいかったなー。 あの夜、本人(ハル)は 初めてなのにあんまり痛くなかった事に ホッとした反面、戸惑っていたようだけど･･ 俺は、終わった途端 意識とばしたハルに･･ やり過ぎた！と焦って 寝るどころじゃなくて。 あんなにオロオロしたの 生まれて初めてかもってくらい焦りまくった。 あんな俺の姿、 ハルにも誰にも見せられねぇ･･･。 翌朝、目を覚ましたハルに、 体がツラくないかって 聞いたら 「まだ英道が中にいるみたい」なんて 恥じらいながら 爆弾発言しやがって････、 なんだ、あの可愛さ！！ 鼻血 噴きそうだったわ。 ･･･無知って、こえーよなー。 無意識に煽ってきやがって･･･ 年下の･･･しかも 男に、 これまた、いい歳をした男が、 メロメロにされて･･･ 情けないったらありゃしねぇ。 でも、 惚れてしまったんだから仕方ない。 そんで、 こんな自分も悪くないなって思うんだ。