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贅沢な悩み☆12
* * * 新見・side * * *
さて、今日のメニューは。
麦ごはん、
サバの塩焼き、
ほうれん草のおひたし、
肉じゃが、
それに 豚汁。
料理の基本は、和食!というハルの思いのもと、
我が家の夕食はずっと和食メニューだ。
『うわ、美味しそう。』
『料理 始めたばっかりなのにスゴいね!』
『いやー/// ははは。それほどでも~。』
晃と遊に誉められ、得意気なハル。
調子にのって、ごはんを山のように盛っている。
『ハル、その量・・お前しか食えないから。』
『え?・・・ああ!つい・・・・あはは。』
『はは。相変わらず よく食べるんだね。』
『どこに入ってくか不思議だよな・・・。』
うーん、確かに・・・。
とはいえ、
実際、普段は俺と食べる量は変わらない。
テンションが上がると
ついつい食べてしまうらしい。
(デザート系はいつものテンションでも
たらふく食べるけど)
☆
☆
大好評の夕食が終わり、風呂へ・・・・・
と、さすがに2人一緒という訳にはいかないから
1人1人 交代で入り、リビングで寛ぐ。
テレビを見たり、明日の遊園地の話題で盛り上がったりしていると、時間はあっという間に過ぎて・・・。
明日の事を考えたら、もう寝た方がいいな。
見ていたテレビがちょうど終わったところで
『そろそろ、寝るぞ。』
と、切り出す。
『あ、そうだね。』
『はい!えーと、俺たちはどこに・・・・』
『おう、そうだな・・・』
今日は、ハルは俺の部屋で寝かせて、
ハルの部屋を、晃と遊に使ってもらうつもりでいた
───のだが・・・。
『あの・・・英道!』
ハルが、晃と遊を連れて
・・・部屋に案内しようとした俺を止める。
『ん?』
『あの・・・あの・・俺、今日は遊と寝たい。』
『は・・・・・・・・?』
──今、なんと?
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