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贅沢な悩み☆13
* * * 新見・side * * *
『は?・・・なんだって?』
聞き間違えたのかと思って、聞き直す。
だけど・・・・
『だから・・・今日は・・遊と寝たい・・・』
聞き間違いではなかったらしい。
おんなじ台詞が聞こえてきた・・・。
『なんで?』
・・・どういう事だ??
『ごめん ・・・でも、こんな機会あんまりないし
・・遊と話したいこととか・・あったりするし・・・・』
『・・・・・・・・・・・・。』
あー。
なるほど・・・ね。
前から、やたら遊に相談したり、
話を聞いてもらったりしてたもんな・・・・。
今日 話したいのは・・・・初体験のことか?
んー。
まぁ、そういう事なら仕方ないか。
『分かった。・・・遊も それでもいいのか?』
『英道・・・・っ、いいの?』
『おう。』
ホッとした様子のハルの頭を軽く撫でて
もう1度 遊を見る。
『あ・・・僕は大丈夫で・・・』
『ダメーッ!ダメッッ!』
遊の言葉を遮り、晃が叫んだ。
『あ、晃くん・・・?』
『なんで晴臣さんが遊と寝るの!?
そんなのダメに決まってんじゃんっっ!!
遊は俺と寝るの!俺じゃなきゃダメなのー!』
『ええ!?・・・今日くらいいいじゃん・・!』
『ダメ!ダメ!ダメー!』
『ケチ~!』
『ダメなものはダメ!』
『どーせ、今日はしないだろ?』
『そーだけど、ダメ!』
『なんでー!?』
『ダメだから!』
『答えになってないじゃん!』
『理由はないの!ダメだから!』
『あの、晃くん・・・・っ。』
『遊は黙ってて!』
『お前!心が狭すぎるっ!』
『なんとでも言え!絶対ダメ!』
『あの・・・僕はいいんだけど・・・』
『遊・・・!ダメだよ!』
はぁ・・・・。
なんなんだ、この不毛なやりとりは。
堂々巡りだし
うるせー。
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