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贅沢な悩み☆16
* * * 晴臣・side * * *
───今日は、遊と寝たい。
英道がなんて言うか ドキドキもんだったけど
意外とあっさりOKしてくれて、
やったー!と喜んだのも束の間・・・
晃が猛反対!
理由もなく、ただ “ダメ ” の一点張りで・・・
なんなんだ、コイツは・・・って
マジで腹が立って、1発殴ってやろうか!
──なんて考えていたら・・・・
英道が有無を言わさず 晃を引きずって
行ってくれた。
『あはは・・・晃くんったら・・・』
『───ったく・・・。』
『騒がしくて ごめんね?』
『いや・・・俺こそ・・・』
ごめんね?
なんて言ってるけど、遊はちょっと嬉しそうだ。
きっと、頑なに 遊を俺に譲ろうとしなかったのが
嬉しかったに違いない。
『行こう。』
『あ・・・うん。』
でも、俺の後から、寝室に入るとき・・・
遊は、立ち止まり しばらく英道の部屋の方を
じーっと見つめていた。
なんか・・・寂しそう。
うーん。
・・・悪いことしたかな・・・。
『やっぱ 部屋、変わる?』
『えっ?あ、ううん。大丈夫だよ。』
『ご、ごめんな・・・相談もなしで・・・・』
『んーん。僕も晴臣さんと話したかったし。
晃くん、明日の朝には元に戻ってるよ。』
『うん・・・・・。』
ベッドに寝転んで・・・
改めて話そうとすると・・
なんか、恥ずかしくなってきた・・・。
『遊・・、俺・・さ・・・・/////』
『うん・・・。』
『あの・・・・////』
『うん・・・?』
『えと・・・・////』
ど、どうしよう///!
恥ずかしいっ!!
何、聞きたいんだっけ?
何、話したいんだっけ?
うわ───、どうしようっっ////!
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