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贅沢な悩み☆20

* * * 晴臣・side * * * ────翌朝。 あー、眠い・・・・。 あれから、遊とずっと喋ってたから・・・なぁ 気持ちが沈むからと、暗い話はナシにして、 楽しかったり、嬉しかったりした事を延々として 最後は盛り上がって楽しかった・・ んで結局、何時に寝たのか分からないけど かなり遅かったのは確かなワケで・・・・ うー、ねむ・・・・・・・・ 『お前ら・・・・もしかして、寝てねーのか?』 『んん・・・・?』 『遊・・目、開けて!ご飯食べて!』 『んー・・・・。』 ・・・眠い・・・ 瞼がくっついて離れない。 英道に叩き起こされて、なんとか頑張って 着替えだけは済ませたものの・・ 朝食を食べるためダイニングテーブルに座ったまま 2人して船を漕いでいる状態・・・。 『ダメだ、こりゃ。』 『え。新見さん・・・。』 『晃。おぶえ。』 『は?おぶ・・・?』 『おんぶしろ。車まで運ぶぞ。』 『へ・・・え?・・・おんぶで!?』 『車ん中で寝てりゃー、着く頃には・・・ まぁ、今よりはマシになるだろ。』 『はあ・・・まぁ、そうですね。』 『よし!決まり。行くぞ!』 『・・・・は、はい!』 なんて・・・2人の声は聞こえているのに 体はどうしてと動いてくれなくて・・・。 結局、おんぶされて車に乗せられた・・・のは なんとなく分かったけれど、 その後 すぐに眠りの渦に飲み込まれてしまった。

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