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贅沢な悩み☆26

* * * 晴臣・side * * * ───そして、お昼。 『あー、面白かったー♪』 『楽しかったねー♪』 晃と遊が待ち合わせの場所にやって来た。 『あれ?晴臣さん・・・』 『まだ具合 悪いの?』 ここは、レストランが並ぶエリア。 ちゃんとした食事が出来る店もあるけど、 ハンバーガーやクレープなど、軽食の店も あって なかなか魅力的な空間 ・・・・のハズなんだけど。 軽食用の外のテーブルに突っ伏している俺に、 遊が心配そうに近寄ってきた。 『大丈夫・・・?』 『・・・・・・・・・。』 答えずにいると、英道が苦笑混じりに答える。 『ああ・・・大丈夫 大丈夫。 ちょっと・・あ、かなり?拗ねてるだけ。』 『拗ねてない!』 ガバッと顔を上げると英道は いつの間に買って来たのか クレープを俺に差し出してきた。 『ほれ。お前の好きなチョコバナナ。』 『・・・・・・!』 ───クレープ! チョコバナナ!! 『うわー♡ありがとー♪♪』 『ふふん。機嫌 直ったな。』 『・・・・・・あ/////』 ───くそぉ・・・。 英道とは口きかないつもりだったのに・・・! 『で、ハル?メシは何食うんだ?』 『メシッ!ハンバーガー!!』 ──クレープおいしー♡ お腹すいたし、もういいや! ・・・ここは 昼メシ優先!! 『はいよ。買ってくるから待ってろ。』 『はーい♪』 早速、クレープにかぶりつく。 口の中に広がる甘さに・・・ 幸せも一緒に噛み締めていると遊が隣に座ってきた。 『ん?遊、メシは?』 『晃くんに頼んだ。』 『・・・ふーん。』 『で・・・、何を拗ねてるの?』 『拗ねてない!』 『・・・じゃあ、ホントに具合悪いの? またアトラクションで酔った訳じゃないよね?』 『う・・・・。』 ま、本気で隠すほど、 大したことじゃないんだよな・・・ 俺の気持ちの問題であって。 『・・・笑うなよ?』 そう、前置きをしてから 遊に話すことにした。

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